福山でホームページ制作会社 ムドラ ラン パーティー デザイナーの佐光智子です。
もう長くお付き合いのあるお客様から、ある日、英語でのホームページを相談されました。
その返事に
「自動翻訳プラグインを使っての翻訳で良いと思うよ!」
と軽く、提案していました。
その理由は、弊社のお客さまの中に、すでにあった翻訳サイトを辞め、自動翻訳へ変更された実例があったからです。
ただ、この提案は、後になって、
「何も考えてない最低な提案」だったことに気付きます。
自動翻訳プラグインの最初の不具合
私は、お客さまのサイトに簡単に導入できるプラグインをテストとしてすぐに設置。
うまく、ほとんどの箇所が翻訳され、ヨシヨシと思っていました。
しかし、確認していただくと、お客様側からすぐに連絡がありました。
「英語にプラグインで翻訳すると社名が違う!」
と。
例えでわかりやすく書くと(※本当の社名ではありません)
「ありがとう株式会社」=「Thank you Co., Ltd.」
となっています。
基本的に自動翻訳プラグインは、一部を変更することができません。
だから、社名のところだけ、書き換えることができないんです。
仕方なく、できる限り、画像で会社名を表示。
しかし、よく見ると、変に翻訳されている箇所が多く見つかりました。
うーんと頭を抱えていた時に、お客様の会社で英語のメールなどを担当していただいている方と話をする機会をいただきました。
翻訳するのは大変だから、バナーとお問い合わせページだけでいい!?
ここ1〜2年。お客様は海外から発注のお仕事依頼があり、今後、さらなる海外進出を狙っています。
しかし、英語での会話ができないため、外部で、通訳を頼んでいました。
その方を含め、英語のホームページの話し合いが開かれました。
その時、色々アドバイスをもらったのですが、私は、なんだか翻訳サイトを作るのが面倒な気持ちになっていたんですよね。
だから、苦肉の策として、海外のお客様が見た時用の英語のバナーと専用のお問い合わせページを提案しました。
最低でしたね(涙)
一旦、その方向性でホームページ作りが決定していましたが、社長が、他社の英語のページを眺め「こう言う感じがいい!」と言うんですよね。
私も、そのホームページを一緒に見て、感じるものがありました。
トップページのバナーとお問い合わせページだけ英語にしても、、、言語が伝わらなければ、見ている人になんの感動も与えられない。
初めてそこでちゃんと気づくことができました。
ページ数を惜しんでも翻訳を惜しんではいけない理由。
仕切り直して、英語でのホームページのワイヤーフレームを作り、また、通訳担当さんと社長との話し合いです。
ここでは、「日本語サイトを英語」というありがちな内容で話が進んでいきました。
日本語テキストを事前に考えて、英語にするんですが、ここにも落とし穴がたくさんありました。
例えば、日本人の「環境問題」と海外の「環境問題」では考え方などのニュアンスが違っていたり、日本人にはわかるけど、海外の人には伝わらないなど。
本当に自動翻訳でやっちゃいけないと思える事例がたくさんあり。ちゃんと海外の常識を踏まえながら通訳してもらうことの大切さを学びました。
「翻訳って、誰でもできるけど、海外の常識を踏まえながら書き換えてくれる人がいたなんて!」という感動もあり、「しっかり英語のホームページを作ろう!」と考えるようになりました。
翻訳サイトは過去に作ったことがあるけど
私は昔中国の仕事をしていたため、翻訳サイトに携わったことは何度もあります。
しかし、デザイナーだと、企画や通訳のところで関われないんですよね。
だから、日本の常識でデザインしてしまっていました。
今回久々に、ちゃんとした通訳の大切さに気が付かされました。
翻訳は「英語に訳す」だけど、通訳は「伝わるように訳す」。
めちゃ大切です!デザインも気をつけて行きます!
続きはまたの機会に。